自家歯牙移植
自家歯牙移植
使っていない親知らずや埋まってしまっている歯を残せない歯の部位に移植する処置です。自分の歯を利用できる点やインプラントやブリッジといった処置を回避できることが挙げられます。欠点としては手術が必要なこと、ドナーの歯が適応にならないこと、長期の予後が良くない可能性があることが挙げられます。
レントゲンの写真や型取りを行い、移植可能かどうかの判断をまず行なっていきます。移植には抜歯と同日に行う場合と別日で行う場合があります。大きな流れとしては
❶残せない歯の抜歯
❷ドナー歯の移植と固定
❸根の治療
❹被せ物や詰め物
をして様子見を行っていきます。根の完成をしていない歯では根の治療を行わない場合もあります。移植した歯も通常の歯のようにむし歯や歯周病になります。その後のメインテナンスが重要になってきます。
レントゲン的には周りの骨がしっかり出来て、根の吸収がないこと。臨床的には動揺が大きくなく、ポケットはなく、歯肉に炎症がなく、しっかり噛めることが成功と考えられます。報告は色々ありますが基本的には若年者での成功率が高く、79%~85%の成功率の報告が多くなっています。